Yoga Water Flow

-ヨガと食で心と身体を柔軟に-

1か月のVEGAN生活レポート

私は人生でたった1ヶ月だけ、VEGAN生活を体験したことがあります。
 
それは、オーストラリアの「バイロンベイ」という小さな町にある、バイロンヨガセンターという、アシュラムのような所で生活していた時の話。
 
ただのVEGAN食ではなく、VEGAN+Ayurvedicな食事
「動物食品無し+香辛料もなし」の生活をしていました。

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日本で管理栄養士として働いていた私は、雑食こそベスト!という考えの持ち主でした。
 
そんな私が、なぜビーガンになったのか。
そして1か月で断念することになった理由は?
 
アーユルヴェーダの栄養学、VEGANに興味のある方、ぜひ読んでみて♫
 

VEGANって何?!

そもそもVEGANて何?て方もいると思うので、その説明から。
VEGANとは動物性食品を一切口にしない人のこと。肉魚卵はもちろん、チーズやヨーグルトなどの乳製品、そしてはちみつですら食べない人もいます。ベジタリアンよりも厳しい食事制限をしている人たち。
※私のVEGAN生活中では、はちみつは食べていました。
 

アーユルヴェーダ的な食事とは?!

本編に入る前に、アーユルヴェーダについても少し説明を。すごい奥が深いので今回は食事の事、それもほんの一部分だけにします。アーユルヴェーダでは、食べ物はサットヴァ、タマス、ラジャスの3つに分けられます。
 

サットヴァ:野菜や豆類、牛乳など。

サットヴァな物を食べると、感情は穏やかになり、恐れや怒りが少なくなると言われています。

 

タマス:加工食品や揚げ物、アルコールなど。玉ねぎや、他のねぎ類も含まれます。

タマスは私たちの体には毒と言われていて、元気が無くなったり、怒りやすかったり、心にも体にも悪影響を及ぼす物とされています。
 
 
ラジャス:肉魚卵、玉葱やニンニク、香辛料など。タバコ、コーヒーなどのし好品もこのグループ。
玉葱は、ラジャスでもあり、タマス質でもあります。
ラジャス質な物を沢山食べると、エネルギーが向上して活発で感情的になるんだとか。
 
私が生活していたヨガセンターでは、基本的に野菜たっぷりのビーガン料理。
肉魚卵はもちろん無くて、玉ねぎやにんにくも無し。
 
理由は上記の通りで、ヨガセンターでは1度も玉葱やニンニクが食事に入っていた事はありません。

私がVEGAN食になったわけ

私は、オーストラリアでヨガの勉強をしていたのですが、縁あって無料でヨガセンターに住むことができたのです。週20時間その施設で働けば、食事、宿代はタダ!お金をsaveしたかった私にとって、夢のような場所でした。
 
振り返ってみても、私の人生で最も濃く、貴重な時間だったのではないかな。 

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ヨガセンターというだけあって、周りはヨギーだらけ。
そして食事は動物性一切無しのVEGAN食。節約の為、ヨガセンターでの食事を食べるしかなかった私。(笑)
 
これが否応なしに私のビーガン生活が始まった理由です。

食事内容とは

これが実際に私が食べていたもの。
朝ごはんはいつも決まっていて、キチャリというインドのお粥のようなもの。

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パクチー、ごま、生姜は好みでトッピングできます。
あとは自家製ヨーグルトを食べる人も。(完全VEGAN食のはずなのに、なぜか朝のヨーグルトと蜂蜜だけは許されていました)
今考えたらトッピングがすごい豪華!
アシードにキヌアに。。。
しかもバイキング形式だから食べ放題!!

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ちなみに私はキチャリも、ヨーグルトもいつも両方食べてました。
だってキチャリはお粥だからほとんど水分だし、全体的に食事が軽すぎてすぐお腹が空くのです!
 
 
 昼・夕食はバイキング形式で、いつもサラダバーがあり食べ放題。
そしてドレッシングまで手作り。

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野菜、野菜、野菜攻めなんですが、手を変え品を変え、見た目も味もいつも楽しませてくれて、どれも本当に美味しいの!
たまに、ナッツたっぷりのveganケーキが出る日もあって、そんな日は最高にテンションが上がりました♪
 
主食は、キヌアだったり、野菜のパスタだったり、お米の日もあるけど、必ず野菜が入った混ぜご飯みたいな感じ。
あんまり白いご飯の日は無かったかなー。
 
たまーーーにフライドポテトみたいなのが出る日もあったけど、それも実際は揚げてなくてグリルしただけのヘルシーなもの。
 

VEGAN食なのに太ったんです!!!

ご飯はいつも美味しいし、野菜や果物はヨガセンター内にある畑でオーガニック栽培されたもの。野菜たっぷりの最高に体に良い食事のはずなのに、、、私ヨガセンターに住んだ1ヶ月で3kg以上太りました、、、
 
その時の写真が無いのが残念ですが、写真を撮りたくないぐらい目に見えて太りました。そのせいでヨガにも多少、支障が。。。
まさにこんな感じ↓↓

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 太った理由はシンプル。
食事がいつもバイキング形式の食べ放題な上、間食が増えた事。
満腹になるまで食べても、すぐにお腹すく+常に物足りなさを感じていました。 
 
そこが落とし穴。
ビーガン食は、たんぱく質源の肉魚を食べない分、ナッツや、豆、芋類からタンパク質を補給するのです。結果、脂質と炭水化物過多になってしまった私の食生活。
 
 野菜だから問題なし♪と思って、毎回がっつり食べる→でもなんだか物足りない。。。
 
→きっとカロリー少ないし、おやつ食べちゃえ!
 
とゆ~私の思考回路は負の連鎖でした。
 栄養士なのに恥ずかしい。。。
 
住んでる人がほぼ全員veganだった為、お肉の話や普通のアイスを食べてると肩身が狭くて、いつも皆から隠れてなにかしらコソコソ食べてました。
 
すごい悪いことしてる気分。って勝手に自分がなってただけなんですけどね。
でも私、本当にいつも腹ペコでした。vegan食は私の体には合ってなかったようで、反動でいつも何かジャンキーな物を欲するようになってしまいました。

私以外のケースは??

 私のシェアメイトも元々は普通食。この子もいつも、物足りないと嘆いていて、お互いに支えあっていた私たち。(笑)
 
でも、もちろんVEGAN食が合う人もいます。
 
 私の周りでVEGAN食がはまっていた子たちの証言。
  1. 私のお隣さんは、元々カリカリした性格だったらしいのですが、VEGANになってとても穏やかになって心地よいと言っていました
  2. また別の子は、久々にお肉を食べる機会があり、今まで普通に食べていたステーキやバーガーが重すぎて半分も食べれなかった。全く食事を楽しめなかった。野菜で胃の中を浄化したい。と言っていました。
 
そして逆のケースがこちら。。。
私が住んでたのは真夏だったのですが、野菜の世話を担当してる人はかなりハードな仕事です。
汗の量も多く、体力的にもかなりの重労働ですが、食事内容は私達と全く同じ。
 
ある日Farm Teamの一人が、貧血で1人が倒れてしまったのです。
彼は背が高くて細身のオーストラリア人。Vegan歴の長い彼も、この日の暑さはさすがにきつかったのか顔色は真っ青だったそう。
 
 
倒れた当日、早速夕食にステーキを食べに行った彼。 翌日にはスッキリとした顔で起きてきて、たまには肉食べないと体もたないやー!と言ってました。
 
人間の体は正直だから、もっとパワーが欲しいよー!と訴えていたのかな?
とまぁ~このように、Vegan食の影響は千差万別。

VEGAN賛成?反対?

この件、ヨガの学校でも何度か討論になった事があるんですが、
VEGANだから、ベジタリアンだから感情が安定している。
VEGANは動物も殺さず環境に良い。
ヨギーはVEGANであるべきた!
 
とは、私は全く思いません。
 
ですが、VEGANを否定するつもりは全く無いです。VEGANになったきっかけは人それぞれだから。
 
上にも書いた通り、私の友達はVEGAN食を始めてから感情が安定して穏やかになったし、心だけじゃなくて体も軽くなって調子が良いと言ってました。 

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でもその反面、別の友達はすごく感情的で、VEGANじゃない私の方がだいぶ安定してるよ!と思います。それが食事が原因かは分からないけど、きっと合う人とそうで無い人がいるんだと思う。

大事なのは、何を食べるかではなく。どう食べるか。

私は動物のお肉も食べます。

その代わり、命ある食べ物に感謝しよう!と思っています。
 
ヨガセンターでは食事前に瞑想する人がいました。
食事を目の前にして、目を閉じて1〜2分瞑想してたべる。
 
お祈りしてるの?と聞いたら、食べ物と、大地の恵を育ててくれた雨に感謝してるんだよ。と言ってました。
 
素晴らしい!このブログを書きながら、今なんでも食べれる環境が幸せだ!って気づいたと同時に、食べるっていう行為の残酷さと大切さを痛感しました。
 
そして、日本人の素晴らしい文化、
「いただきます」
を心から言って食べようと思いました。
 
特に今の私の環境は日本を離れていて、「いただきます」を言わずに食べることも多々。いかんなぁ~
 
素敵な文化、忘れてはいけないな~
今の私が前職の管理栄養士に戻ったら、また違った働き方が出来そうな気がする。
 
すごく長くなったけど、もし、ここまで読んでくれた方がいたら、ありがとうございます。 
 
明日からの食事が変わるきっかけになったら嬉しいです。